金. 5月 1st, 2026

ゴルフが魅せる二つの世界:テュルキエの極上リゾートと、リバティ大学が制した熱きCUSA選手権

マンチェスターからアンタルヤへと向かうコレンドン航空の機内で、私は早くも心地よい驚きに包まれていた。機内食という概念を覆すほど本格的なトルコ風ケバブを頬張り、よく冷えたエフェスビールで喉を潤せば、長旅の疲労など瞬く間に消え去っていく。目指す先は、近年「テュルキエ」と呼称を改めたこの国が世界に誇るゴルフの聖地、ベレクだ。

美しい海岸線沿いに数々の豪華絢爛なリゾートホテルが連なるこのエリアにあって、ひときわ圧倒的な存在感を放っているのが「グロリア・ゴルフ・クラブ」である。18ホールを備えた「オールド」と「ニュー」、そして9ホールの「ヴェルデ」という3つのコースを擁し、あらゆるゴルファーの欲求を満たす懐の深さを持つ。幸運にもオールドとニューの両コースをプレーする機会に恵まれたが、どちらも豊かな木々に囲まれ、絶妙に池が絡み、グリーンの仕上がりも申し分ない。それでいて、プレイヤーに要求するコースマネジメントはそれぞれ異なり、何度回っても飽きさせない奥深さがある。

折しも滞在中は、Kaden Groupが主催するアマチュア大会「レース・トゥ・ベレク」のグランドファイナルが開催されていた。見事勝ち抜いた8名のファイナリストたちが、同伴者と共にこの贅沢なリゾートへ招待されるという夢のような企画だ。降り注ぐ太陽の下、最高のコースを無料で堪能できるバケーション以上の贅沢が他にあるだろうか。宿泊先の「グロリア・ゴルフ・リゾート」は想像を絶する巨大なスケールで、複数のプールやウォータースライダー、テニスコート、さらには充実したキッズクラブまで完備されている。家族連れの非ゴルファーでさえ退屈する隙がない。オールインクルーシブの恩恵を存分に受けながら、川を渡った先にある海に突き出た桟橋のバーで、ラウンド後にグラスを傾ける時間はまさに至福そのものだ。

そんな地中海の楽園で美酒に酔いしれていた最中、海の向こうのアメリカ・テキサス州から、全く別次元の熱を帯びたニュースが飛び込んできた。テキサーカナ・カントリークラブで開催されていた2026年CUSA男子ゴルフ選手権で、第3シードのリバティ大学(フレイムス)が見事な王座奪還劇を演じたというのだ。

ストロークプレーでの好調を木曜日のマッチプレーへと持ち込んだ彼らは、まず午前の準決勝で第2シードのニューメキシコ州立大学(NMSU)を4対1で圧倒した。アイク・ジョイとサイラス・ハーラーがそれぞれ5&4、4&3と早々に決着をつけると、マイケル・ルジアーノも3&2で完勝し、危なげなく決勝へと駒を進めた。

午後の決勝戦で待ち受けていたのは、ストロークプレーで31アンダーという驚異的なスコアを叩き出し、他を完全に圧倒した第1シードのUTEP(テキサス大学エルパソ校)である。両校は2024年の決勝(リバティ勝利)、2025年の準決勝(UTEP勝利)と激しい火花を散らしてきた因縁のライバル同士だ。

序盤こそUTEPがリードを奪う展開となったが、ハーフターンを境に試合の空気は一変する。9ホールを終えた時点でリバティが3マッチでリード、2マッチでタイという緊迫のシーソーゲームの中、均衡を破ったのはまたしてもルジアーノだった。14番ホール(パー4)で5&4の圧勝を収め、チームに貴重な先制ポイントをもたらす。続く16番(パー5)では、ハーラーが長いバーディパットをねじ込んで4&2とし、優勝へのカウントダウンを推し進めた。

そして歓喜の瞬間は、ワンオンも狙える291ヤードの打ち上げパー4、17番ホールで訪れる。ジョイのティーショットはわずかにグリーンに届かなかったものの、そこからピンそば約3メートルにピタリと寄せる絶妙なアプローチを見せた。同組のアレクサンドル・ゴダンがグリーン下からのバーディパットを外した直後、ジョイは自身3連続、このマッチ6個目となるバーディパットを冷静に沈め、2&1で勝利を決定づけた。最終スコア3.5対1.5。これによりリバティ大学は、プログラム史上9度目となるNCAAディビジョンIカンファレンス制覇を成し遂げ、15年間で13度目となるNCAAリージョナルへの自動出場権を手にしたのである。

家族と笑い合いながらリゾートゴルフを満喫する、地中海の穏やかなひととき。そして、大学の誇りと次なるステージへの切符を懸けて戦う、ヒリヒリするようなテキサスでの極限のマッチプレー。まったく対極にあるふたつの顔を見せながら、どちらも私たちの心を捉えて離さない。心地よい海風を感じながら、私はこの「ゴルフ」というスポーツが持つ底知れぬ魅力に、静かに祝杯をあげていた。

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